ミツバチの巣から採れる有用物には大きく分けて3種類あります。ハチミツ、ローヤルゼリー、そしてプロポリスです。
プロポリスはミチバチが集めた樹脂類や花粉、ミツバチ自身の唾液やミツロウなどが混ぜ合わされて出来たチョコレート状の物質で、巣の保護や補修のために使われます。プロポリス等の有用物によってガードされた巣はミツバチにとって大変良い衛生状態に保たれます。
プロポリスの語源はプロ(前)+ポリス(都市=巣)からなるギリシャ語に由来し、巣の前にあって巣を守るという意味であると言われていますが、ミツバチの社会において、このプロポリスが公衆衛生の面でも多大な貢献をしている事は、名の由来からも容易に推測されます。
古代からヨーロッパではプロポリスを貴重な資源として上手に活用していました。近年では化学分析等により、その組成やすぐれた特性が明らかにされつつあり、数々の可能性を秘めた物質として注目を集めています。
学問的な注目は近年のことですが、日本では1985年に開催された名古屋での国際養蜂会議で、プロポリスについての様々な有用性が発表されて話題になりました。その後、1991年の学会での報告後、プロポリスがさらに話題を呼び、1999年のカナダで開催された世界養蜂家会議「アピモンディア」でもその有用性が紹介されました。
最近では、プロポリス入りの栄養ドリンクなどが人気ですが、海外ではプロポリス入りのガムや歯磨き製品の愛用者も増えています。プロポリスの計り知れない側面が徐々に解明され、汎用性が広がっています。