菅:自然界そのものが凝縮されていると感じたからです。

プロポリスの研究を本格的に富山医科薬科大学(現・富山大学)に依頼し、訪問の折、和漢医薬が所有している民族付属資料館を訪れました。プロポリスが展示されていたのは、一つのブースではありませんでした。「植物由来、動物由来、蜂由来」と3つのブースに展示されていました。
プロポリスは、ほとんどの「自然界」に関わっている物質であると確信し、当初、感じたことが間違っていなかったと思いました。また富山大学で、次々に明らかにされるプロポリス成分、その特性が単一ではなく、バラエティに富んでいたことも大きな驚きでした。プロポリスは「小宇宙」のようなものだと仰った研究者もいらっしゃいました。
プロポリスは峰宝品ですから品質は同一ではなく、地域、気候、周りの植物群及び環境、蜂の種類によって変化します。
当社は、ブラジルミナスジェライス州産のプロポリスのみを原料にしています。各地のプロポリスを取り寄せ、様々な検討を重ねた時代がありました。アメリカのオーガニック農場から取り寄せたプロポリスは、重金属類、農薬、抗生物質の残留が確認され、日本では輸入できないレベルで、通関できずに、すべて廃棄処分となった事がありました。
一方、ブラジル産は、産地にあまり関わりなく、そういう物質に汚染されたものはなく、良質な原料でした。そこで、どの産地のものが、最も当社製品にあっているのかを調査するうち、ミナスジェライス州産の緑系のプロポリスが良いとわかってきました。フラボノイド値も高く、当社の抽出法にあっていたからです。
このプロポリスをアルコールで抽出したものは、最もクラシックな手法ですが、プロポリス成分をじわっと抽出させる点でかなりの優れものです。良質な原料を豊富に使い、成分を抽出させていますので、日本に数多くあるアルコール抽出タイプのプロポリスエキスとしては、どこにもひけをとらないでしょう。(商品名・プロント)
オリジナルの抽出方法でミセル化抽出は当初、アルコールの苦手な方、沢山の量を飲みたい方、小さいお子様に利用させたい方のために、開発されました。(商品名・エスタプロント)
アルコールを使わずにアルコール抽出と同レベルのプロポリス抽出液をつくりたいとの願いからできたものでした。
ところが、アルコールでは抽出されにくかった成分が大量に抽出されていたことがわかりました。それが思わぬ利点となりました。たとえば、アルコール抽出タイプの場合、プロポリスは、飲みたいけど、アルコールの摂取を控えたい、アルコールが含まれていなかったら継続することができるのに・・・という方には最適の当社のエスタプロント(ミセル化抽出)ですが、このエスタプロントには、カフェオイルキナ酸などの成分が含まれ、様々な研究が行われていますので、アルコールが気になる方にもお試しいただけます。