プロポリス研究の歩み > 創業1985年、アルコール抽出から始まった

子供もお年寄りも安心して飲める、ミセル化抽出「エスタプロント」誕生

私達たちは「プロポリス」だけを見つめてきました。 ”どんな方も安心して飲めるものを” そうした想いで、プロポリス製品の開発を進めてきました。【日本プロポリス 品質管理室】

アルコール抽出からはじまった、プロポリスの開発
最初、弊社が手がけたのはアルコール抽出のプロポリスでした。
アルコールにプロポリス原料を入れて抽出するという極めて単純な手法で、ブラジルだけでなく、世界各国がこの方式を取り入れていました。

このアルコールによる抽出液はプロポリス特有の成分が多く含まれます。が、実はアルコールの度数は80%以上と高く、これがアルコールによるプロポリス抽出液の特徴でした。

なぜ、80%以上なのでしょうか?
はたして、そのまま飲むことは、可能なのでしょうか?よほどお酒に強い人であれば、一気に飲むこともできるかもしれません。しかし、普通は無理です。希釈しないと飲めない、水やジュースで薄めないと飲めない、といったものです。

酒類ではない「食品」(含清涼飲料水)については、アルコール含有量が1%未満でなくてはならないという決まりがあります。そうなると、80%アルコール含有のプロポリス1ミリリットルには、少なくとも80ミリリットルの水で希釈することが必要になります。

アルコールを使わない「エスタプロント」誕生
アルコール含有量が80%もあるプロポリス抽出液。30%、40%のアルコール含有量のプロポリスエキスというものは存在しません。こうしたアルコール抽出物ですと、食品の分類から外れ、「お酒」になってしまいます。

プロポリスを飲みたいけれど、アルコールが含まれているから苦手、コップにヤニが付くのもイヤという方もいらっしゃいます。
アルコールを使わないプロポリスが出来ないかな、と思ったのは、ちょうど平成になった頃、1989年のことでした。

アルコールを使わないミセル化抽出(Q&A:ミセル化抽出ってなに?)のプロポリス加工食品「エスタプロント」の誕生は、それまで、プロポリスは苦手という方々にも、プロポリスの良さを知っていただけるきっかけになりました。うん、飲みやすい!子どもでも飲める、ジュースにも混ざりやすいし、ヤニもつかない。おいしいと声をかけていただきました。

ただ、プロポリス特有のピリピリする味がたまらなく好き、という方もいらっしゃいます。アルコール抽出液(プロント)の方が、「ピリピリ感」が強く、刺激的な味がします。そのため、初めてお試しになる方は、「エスタプロント」を、古くからご愛用の方は「プロント」という構図になるかと思いきや、古くからのご愛用者も飲みやすいエスタプロントに変更される方が増えてきました。

飲みやすい、外出先でもコップを汚さない、そのまま口に含むこともできる。アルコール度数80%以上の「プロント」では不可能だった事が、「エスタプロント」では可能になったのです。

ミセル化抽出には、アルコールで抽出しにくい成分も含まれていた
それからしばらくして、実はミセル化抽出にはアルコールでは抽出されにくい成分も抽出されている、ということが分りました。富山医科薬科大学(現:富山大学薬学部)の研究チームが明らかにしてくださったのです。

アルコール抽出というのは、前述の通り、世界的に行われている抽出法で、プロポリス成分を取り出すのに優れた抽出法です。ほぼ、すべての成分を満遍なく抽出します。その証拠に、あの厄介な水にとけないワックス分(蝋分)まで抽出します。

プロポリス中に含まれる成分で、アルコールに溶けない成分などない!と考える人も多くいます。ところが、漢方薬のように煎じてこそ、出て来る成分もあるのです。それがカフェオイルキナ酸類で、ポリフェノールの一種としてよく知られます。ミセル化抽出には、アルコールで抽出しにくい成分も含まれていたのです。

エスタプロントは、平成元年に誕生しました。そこから原料のプロポリスの厳選も怠らず、ブラジル現地のプロポリスサプライヤーとも密に連絡を取り、より良い製品作りが出来るようになっていきました。(Q&A:日本プロポリスの本社・那須工場

富山大学との共同研究ではプロポリスの特性が徐々に明らかになり、プロポリスから初めて確認された成分は100種類以上にのぼりました。プロポリス成分のどこをチェックしたら良いのか、指標とすべきは何かを富山大学の研究チームから学び、独自のチェック体制も整っていきました。

当社の強みは、材料の輸入から加工、そしてお客様の窓口まで一貫して行っていることです。小宇宙のような要素を持つ、「プロポリス」とともに歩んだ当社の歴史は、すなわち、日本でのプロポリスの歴史ともリンクしています。



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